カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2010.04.24

【本】種村直樹~レイルウェイ・ライター

前回は宮脇俊三氏の本を読み返した話を書きました。
鉄道に関する本で思い出すべきはやはり種村直樹氏でしょう。毎日新聞記者からレイルウェイ・ライターへ転身し、汽車旅の楽しさ、旅行貯金の面白さなどを広く伝えた大事な作家の一人です。
『おやおや、・・・』、『ぞっとしない』、『祈るや切』など、すでに伝説と化した独特の言い回しで親しまれ、或いは揶揄され、要はこれほど認知度が高い方も珍しい。
宮脇俊三氏も参考にしたという鉄道旅行術、賛否両論渦巻く日本外周の旅。晩年は命に関わる病に倒れながらも復活。しかし鉄道ジャーナルの連載が打ち切りになり、残った旅と鉄道が休刊になって種村氏の記事を定期的に読む機会はすっかりなくなってしまいました。
いろいろ批判も多い種村氏ですが、寄せられた質問には返事をきちんと、しかし読めない字で、書く姿勢など見倣うべき仕事への熱意は評価されて然るべきでしょう。「外周の旅」も、好きなことを仕事として趣味として全う出来たのはそれなりの積み重ねがあってのことと思います。今時好きなことだけに熱中して収入を産み出している人はどれほどいらっしゃるでしょう。
というわけで種村直樹氏の著作もアマゾンでどれだけ手に入るか調べてみました。当然のことながら多数リストに挙がっています。とりあえず5冊だけ興味を引くタイトルから選んでサイドバーに羅列しておきます。
種村氏や宮脇氏が楽しんだような急行や寝台列車を使う汽車旅は今ではかなり難しくなりましたが、頭をひねればまだまだ楽しめそうです。

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2010.04.23

【本】時刻表2万キロ/宮脇俊三著

汽車に乗るのが好きである。だから故・宮脇俊三氏の本をよく読む。中でも『鉄道の「時刻表」にも愛読者がいる。』で始まる<時刻表2万キロ>は読み飽きることがない。
中央公論社の重役としてきちんとお勤めを果たしつつ、国鉄全線を乗り歩き、その顛末をまとめたこの作品は初版から30年の時を超えた今も楽しく読める鉄道紀行文です。
氏の他の作品も何度か読み返しているうちに、そういえば現在のところどれほどの作品が販売されているのかアマゾンで調べてみました。結果として、まだまだたくさん出ています。手に入る作品をサイドバーに羅列してみました。まずはデビュー作の時刻表2万キロと第2作にあたる最長片道切符の旅は読んでみて下さい。
その他ほとんどの作品は鉄道旅行に関する紀行文やエッセイですが、無駄を削ぎ落とした文章、つまりは余計なことを書かない文体が生み出す余韻の味わいは他にはない。
宮脇氏の汽車旅には酒が常に身近にあり、笑うに笑えない、しかし可笑しさ満点の失敗もつきまとって飽きることがない。さらに日本各地を巡ることで地方の(当時の)現況も分かる鉄道地誌ともいうべき作品に仕上がっています。
鉄道紀行の歴史的名作として名高い内田百閒氏の「阿房列車」シリーズと読み比べてみるのも面白いと思います。

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2008.04.23

【耳嚢】倹約を守る歌の事

今夜も耳嚢から一つお話をご紹介しましょう。
いつの世も倹約が尊ばれます。しかし逆にいえば無駄遣いが多いからこそ倹約をことさら言わねばならない。
さて卑小な例ながら、わしは麦酒などついつい無駄遣いしてしまいがち。身の丈に合った生活。あなたはなさっていますか?

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2008.04.21

【耳嚢】動物であっても愛情が深いお話

先日、要らない本を整理していたら『耳嚢(みみぶくろ)』という本が出てきました。江戸時代に根岸鎮衛という南町奉行、旗本が年月をかけて世間話を蒐集し、随筆にまとめたものです。今でいう週刊誌ネタ的な本、というと下世話な感じがしますけれど、まぁ、当たらずといえども遠からず。気楽に寝転がって読むべき書の一つではあります。岩波文庫版の上巻だけしか買っていなかったようで下巻は見つかりません。
ぱらぱらめくっているといくつか面白い話がありましたので、今日はそのうちの一つを現代語に意訳してみました。昨今の風潮に鑑みて思うところがあれば幸いと存じます。

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2006.04.23

【雑誌】鉄道ジャーナル6月号

月に何冊か雑誌を買っています。そのうちの一冊が鉄道ジャーナルです。海外の鉄道事情や樺太にあった鉄道の話題など楽しく読んでいます。が、最新の6月号にはちょいと違和感を覚えました。それは写真です。どことなくピントが合っていないようなもやっとしたのが多い。印刷の水準が落ちてしまったのかカメラの性能が思わしくないのか。それともわしの目が老眼になったのか。写真を撮影している人はこの道一筋のプロカメラマンでしょうし、いきなり腕が落ちるわけではなかろう。
となるとやはりわしの目が衰えてきたのかしら。
とりあえずそういうことにしておこう。それにしても今月号の写真はちょっと・・・。写真を見る場合、主観的な要素を排除しきれないかと思うのでこれ以上は書かない。

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2006.02.15

【本】JR全線全駅下車の旅

旅客鉄道線全線の全駅に乗り降りした横見浩彦さんがご自身で踏破記録を綴った本です。もと新人物往来社から出ていた同じ著者の「乗った 降りた JR四六〇〇駅」の新装版という性格のもの。そういえばこの方、以前TVで花束を受け取っているのを見たことがあります。私鉄も全ての駅を乗り降りしたそうです。今にして思えばその私鉄駅完全下車の時に中継されていた番組だったのでしょう。
著者の肩書きは「トラベルライター」となっていますが、実際は何で食べているのか分からない怪しさがあってこうした人が歳月を費やして打ち込む全駅下車とはどんな旅なのだろうかとなおのこと興味がわいてきます。
国鉄全線を踏破した記録を文学的に綴った故・宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」が話題になったのをきっかけに国鉄が一般人向けにチャレンジ20,000キロのキャンペーンを開始し、それらに刺戟されて国鉄全線を完乗(=完全乗車)した人も結構多いのではないでしょうか。わしもそこそこは乗ったほうですが全線完乗など迂遠な話でいつ達成出来ることやらまるで分からない状態です。まだ乗っていない、または一部乗り残している旧国鉄路線を書き出してみると以下のようになります。

<北海道>
江差線
<東北>
岩泉線・大船渡線・気仙沼線・石巻線・仙石線・只見線
<関東>
水戸線・水郡線・烏山線・日光線・吾妻線・成田線・東金線・外房線・内房線・久留里線・鹿島線・武蔵野線・南武線・京葉線・相模線・川越線・埼京線
<信越>
弥彦線・越後線
<東海>
身延線・飯田線
<北陸・関西>
完乗
<中国・山陰>
芸備線・福塩線・三江線・木次線・可部線・宇部線・山口線
<四国>
徳島線・牟岐線・土讃線・予土線
<九州>
博多南線

貧乏暇なしの毎日ゆえこれでは全線完乗など夢物語です。関東地方は特に未乗線区の宝庫という状態です。線路の上を走るだけでも大変な苦労なのに全ての駅に降りるのは苦労を通り越して修行、いや荒行ですな。アルバイトで貯めたお金を有効に使うために食事を切り詰め、目的地までは出来る限り料金不要の快速や普通列車で移動する。駅ではただ乗降するだけではなく駅ごとに略図も描く。わしなど略図や写真はおろか記録らしい記録は全くといってよいほど取らない性質なので何年何月にどの路線を完乗したのかはほとんど分からない状態です。記録を取っても散逸してしまったり家人に要らないものとして捨てられてしまったりで手元に旅をした証明となるものはほとんど残っていない状態です。別に誰に自慢するわけでもない独り善がりな趣味なのでそれはそれで良いと思っていますが・・・。いよいよ終着点が見えてきたときにこれまでの記録を収めた電子手帳を紛失して著者が落ち込む場面があります。駅の略図を手で描くというアナログな作業をする一方でデータ保存には電気仕掛けの手帳のお世話にもなっているアンバランスさが面白い。ディジタルは大量のデータから目的のものを短時間で見つけ出すには有効であるもののデータをしっかり保存するのであればノートやカードなど紙媒体が一番確実で便利であると自身の乏しい経験から感じます。
この本を読んだ後「変わった人もいるものだ」と思う方が大半でしょうし、鉄道ファンの中には憧れを持った方もいらっしゃるに違いありません。また或る人は「人間やると決めたことは続けていれば必ず成し遂げられる」という思いが心に芽生えるかもしれない。何かと先行きが暗い世相が伝えられる中、こうした道を極めた人の本を読むと多少なりとも前向きな力がわいてきます。
願わくは駅舎に関しては写真のみならず著者手書きの駅の略図にてもう少しふんだんに紹介して欲しかったです。いずれ画集のような形で出版されるのであればちょっと見てみたいです。

JR全線全駅下車の旅
横見浩彦・著
KKベストセラーズ・刊 ISBN4−584−18910−2
本体価格1524円

■著者のサイト
▼横見浩彦WEB鉄道

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2006.02.13

【本】 「いいクルマ」の条件

始めにお断りとしてこの本は新刊書ではありません。きのうたまたま見つけて買ったものです。
著者の三本和彦氏は神奈川県のローカルTV局、TVKで長年「新車情報」の司会を務めておられた自動車ジャーナリストです。惜しくも2005年の春をもって番組は終了しました。免許もない学生の頃からずっと見続けてきただけに見るべき自動車紹介番組がなくなってしまったのは寂しい限りです。
メーカーが満を持して開発した新車であっても、社会的にみてよろしくない、運転者にとっては使いづらいなどのマイナス面があれば一刀両断に斬り込む姿勢は自称評論家がフィーリングをちりばめて書いた感想文など話にならないほどためになります。車の批評に留まらず深い所では社会時評のような番組でさえあったのも学生からおっさんに至るまでずっと視聴してきた理由の一つです。日本の車が今よりもずっと良くなって欲しい。世界に胸を張って売れる車を作って欲しい。そんな強い思いが自動車会社各社の担当者さんへ厳しい言葉となってぶつけられますがそれは同時に自動車を買う側も良い車を賢く選べとの忠告でもありました。三本氏は番組で「不躾な番組ですが」と枕詞のようにおっしゃっていましたが三文自動車雑誌の適当な記事のほうがよほど不躾で無益です。
この本を読んでみて、自分が今乗っている車は果たして最良の選択だったのかどうかを考えてみると面白いです。いや、ひょっとしたら落ち込む場合もあるかも知れません。これから車を買おうと思っている人には「賢い自動車ユーザー」になるためのヒントがたくさん書かれています。日本の自動車がいつまで経っても個性ある立派な工業製品になれない国内自動車産業界の構造的な理由もあれば、公を大事にしなくなってしまった日本人一般への厳しい一言もあります。
結局、車は人間が作るものである以上、いくら技術力が向上したとしてもその人間が社会的に立派な姿勢を持っていなければよい車は作れない。ちょっとした現代日本人論としても読める好著です。

生活人新書 127 「いいクルマ」の条件
三本和彦・著
NHK出版・刊 ISBN4−14−088127−5
本体価格660円

■三本和彦氏のコラム
モーターファンダイアリーズ−コラム&エッセイ

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2006.02.03

【本】瀬戸内・四国スローにお遍路

レイルウェイ・ライター種村直樹さんが書いた日本外周旅の瀬戸内、四国編をまとめたシリーズ最新刊です。結論からいってこの旅行では題名の「お遍路」から想像されるような「四国巡礼の旅」はしていない。たまたま外周旅の経路にお寺があれば境内に入ってみたとか、そんな程度です。いくらかは霊場の話題が出てくるかと期待して買ったひとりですが、札所はほんの数ヶ寺しか登場しない。一言でこの本を評するなら、真面目に書かれたどたばた旅行記です。さっそく概観してみましょう。

『「日本列島外周気まぐれ列車」の瀬戸内・四国篇を、「スローにお遍路」と銘打ったのは、かならずしも言葉の綾だけではない。四国は八十八ヶ所めぐりの本場なので、どこへ行っても、お遍路さんと出会い、「お疲れさま」「ご苦労さまです」と、声を掛け合う。場所によって、外周の旅人の僕たちも、お遍路さんと見られているようでもあり、実際に、そうなのかもしれないと思ったりする。』
(・・・裏表紙の抜粋文から)

種村さんの紀行文は旅のデータ、身辺雑記その他もろもろが盛りだくさんに詰め込まれており、足跡を示す地図も合わせて読むため四百数十ページを読み終えるだけで何日もかかってしまいました。
以前、脳卒中で倒れたものの復活を果たしご高齢にもかかわらずこれだけの忙しい日々を送っておられるのは大したものです。外周の旅を続けるのに他の仕事を持ち込み2晩も徹夜した体であちこち歩き回る。必ず熱心な読者が何人も同行しているので分業でデータなどを取っているのかも知れませんが旅行の日時は当たり前としてもバスの時刻、見た景色、食べた料理の具の種類まで記録し、温泉につかるわ郵便局で旅行貯金もするわ、産廃施設見学もする。下手な幕の内弁当的な旅行記は道を空ける。どこにいても仕事の電話はもちろんかかってきます。応対も大変。どこかにカメラを置き忘れることもあればきっぷを落とす。はたまた借りたカメラのレンズカヴァーも無くしてしまう。田舎でFAXを見つけて原稿を送信するものの電話番号を間違えて不達だったことをしばらく気づかず後刻送信をやり直す。韓国で買った中国製の傘を落とすも、もともと愛着はなかったのだ、とあっさりしたものです。借りた車もぶつけてしまう・・・。もっとも運転は同行の人でしたが。忘れ物が異常に多い気がするのはもともと細かいことに無頓着な人なのか同行者に安心して身を任せている面があるのか。いずれにしても「スローにお遍路」というスローの意味は何なのだと思えるほどのどたばたぶりです。種村さんご自身はもちろん真面目に書いていらっしゃるのでしょうがその真面目さが却って笑いを誘ってしまうところがある。
在京の放送番組でのコメント収録が事情により山陽本線柳井駅で発車時刻直前にまでずれ込んでしまった時のこと。

『ケータイでディレクターの問いに答えるかたちの録音が進み、待合室へはいると券売機できっぷを買っている呑み助が見えた。僕のぶんも買ってくれているのだなと、ケータイの話を続けながら改札口を抜けた。
『「駅員があ然としていましたよ。声をかけるのも、ためらったようです」
『きっぷを見せるそぶりもなくホームへ出て話を続けたので、クレインは驚いたらしい。後で気がつくと、僕は「徳山から都区内ゆき」乗車券を持っており、櫛ヶ浜で途中下車したのだから無札ではなかった。堂々としていればチェックされないのだろう』
(本文49頁)

無札でなかったのは結果論であり、堂々と改札内に入られては困ります。たまたま駅員さんが気圧されただけのことなのではないでしょうか。或いは同行のクレイン氏が種村さんの知らぬ間に駅員さんに説明してくれたのかもしれません。
中には同行者に簡単に見捨てられる一幕もあります。渋滞にはまった広電から新幹線にぎりぎりで乗り継ぐ場面です。

『広島駅前で電車のドアが開いたのは十八時二十八分、<のぞみ>発車まで五分しかない。クレインがコインロッカーへ突進した。よく走らされる日だ。チーフと僕がロッカー室へ着くと、もう二人のザックなどは外に出ており、よいこらしょと改札口へ急ぐ。たちまちクレイン、チーフとも見えなくなった。(略)
『新幹線乗り継ぎ改札の有人口を<のぞみ>と叫び、きっぷを二枚かざして通り抜け、ホームへの階段を半分上がると、また足が動かなくなった。(略)
『なんとかホームまでたどり着き、目の前の、確か11号車のデッキへ飛び込むと、ドアが閉まった。そのままデッキにへたりこんで、どきどきする胸をさする。体中、汗びっしょりだ。(略)
『めざす号車へはいると、後ろ寄りに三人の顔が見える。なんとまぁ、もうビールを飲んでいるではないか。探そうともしないで冷たいことだ。目が合うと、びっくりした顔つきで「乗れたんですか!?」と異口同音。間に合わなかったものと決めこんでいたのである。(略)
『冷酷クレイン曰く、「私なんか、ホームで、みやげに”紅葉まんじゅう”を三箱買いました。(略)これは解散後の”個人戦”です。(略)」』
(本文85〜86頁)

おやおや、これはなんとも冷たいことでぞっとしない。寝る暇もないほど働いている老人を大切にするよう苦言を呈しておく。
かと思えば瀬戸内海生口島で柑橘類を詰め合わせたものを一袋手間賃10円で売る信用販売を見つけた時のちょっとお下品ながら笑えるような記述もあります。

『不ぞろいなネーブルなどが一〇個くらいずつはいっている重い袋を二つ取り、ポケットの硬貨をひとつかみ入れてきた。ネーブルだったかの一部は汚れものと一緒に宅配便で我が家まで届き、好評だった。』
(本文374頁)

この文脈で「汚れもの」は不要と思うがどこか笑わせる雰囲気ではあり、よしとしておこう。
もう70歳になろうという年でこれだけの旅を重ねるのはいくらライフワークといえかなりのものです。そして現役で仕事をしている。よくぞ体力があるなと心底感心します。同行して支えてくれる読者も多い。好きな旅をし、好きなものを食べ、好きなことを書いてなおかつ生活の糧が得られる。幸せな老後であるに違いない。ご健闘を祈るや切。
なお、本書に掲載されている写真に見るべきものは少ないですが、311頁の写真はどこか心を和ませるものがあります。一見をおすすめしておく。

気まぐれ列車で行こう
瀬戸内・四国スローにお遍路

種村直樹・著
実業之日本社・刊 ISBN4−408−00798−6
本体価格1800円

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2005.05.07

【本】「汽車旅行」大城のぼる

「汽車旅行」大城のぼる

「汽車旅行」は小学館から復刻された昭和16年発行の漫画です。作・画は大城のぼる(1905〜1998)さん。
東海道本線を東京から京都へと走る客車の座席を舞台に見立て、映画のスクリーンさながらに移りゆく車窓風景とそれにまつわるエピソードを登場人物が弁士のごとく語る紀行漫画です。おそらく中年からそれ以上の世代には、遠い昔に見たことがあるような画風を見て懐かしい気持ちになれるものと思います。もちろん、当時の様子を知るための資料のひとつとしても価値あるものです。
当時は大東亜戦争に突入する頃で紙不足のため名古屋で話が終わってしまった由。多くの評者が言うとおり、名古屋から京都までぜひとも読みたくなる漫画です。

書評例はコミック教養講座@asahi.comなど。

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