【沖縄】新石垣空港の設置を許可
時事通信社が伝えるところによりますと(以下に抄録)、ついに国土交通省が新しい石垣空港の設置許可を出したそうです。
今の石垣空港は帝国海軍の飛行場として昭和18年に設置されたといいますから、プロペラの輸送機や戦闘機での利用を念頭において作られているのでしょう。滑走路の長さはおよそ1500mです。よって現代の大きいジェット機が離着陸するには滑走路の距離が足りないようです。着陸の際のえげつない逆噴射も短い距離で機体を止めるため。そして大阪や東京へ向かう便は短い滑走路で飛び上がるために燃料をぎりぎりの量にしておき、途中の宮古か那覇で一旦降りて改めて給油します。以前、宮古で給油するというので一旦降ろされました。しばしぼーっと宮古空港の待合所で座っていたことがあります。オリオンビールの生を500円ほど払ってちびちびやり、時間を潰しましたが、地元の方や所用の客にとっては石垣−宮古間のローカル便の役目を果たしているわけで、たまに訪れる旅行者が偉そうに時間がどうのこうのというべき問題ではないです。そもそも八重山へは時間を忘れるための島旅であって、一分一秒を気にするのであれば首都圏から2千キロも3千キロも離れてはいけないのです。
今度の決定で新たに2000m級の飛行場が出来れば、より大きい飛行機が就航する可能性が出てきますし、燃料を分けて給油する手間が省けて目的地までの時間を短く出来ます。一方で珊瑚礁などへの影響も心配されています。珊瑚礁は壊すだけならあっという間ですが、形成されるには気が遠くなるほどの時間がかかります。土建行政による利権の旨味とは別に、純粋に観光客をもっと呼びたいがために新空港を作るのであれば、建設反対派の多くが主張するように珊瑚礁が無残に破壊され、観光客が増えるどころか減ってしまうかもしれません。自然は人間が考えるとおりに動かないことが多く、手を加えたところは必ずといってよいほど環境は悪化します。
経済的な繁栄を考えるにしても、対首都圏向けとしての視点から新空港が出来たらB767が使えること、貨物便が便利になることなどは書いてあっても、将来的には新しい石垣空港を目と鼻の先にある台湾を始めとする他の亜細亜友好国との貿易や観光に便利な国際空港として育てていこうという壮大さは見て取れない。八重山毎日新聞の記事を読めばそうした具体的な運動は実際にあるのですが、行政側サイトの説明にそれが前面に出てこないのが不思議です。国内の観光客が増えることばかりが目に付く。どこかに隠しページでもあるのかな。役所の掟かなにかではっきり書けないのかな。石垣港の方がまだ国際的な感じがしますね。
勝手なことばかり書いてしまいましたが、反対派の方は環境面にしっかり目を光らせ、空港で儲けたい人間は新石垣空港が日本が世界に誇れる空港として成り立つよう知恵を絞ってください。単なる土木工事に終わらないよう祈っています。
新石垣空港の設置を許可=国交省−計画から30年、建設着手へ(時事通信)
国土交通省は19日、沖縄県が申請していた新石垣空港の設置を許可した。同県は2006年度に用地取得を開始、07年度建設に着手して13年3月の開港を目指す。サンゴ礁保護を訴える住民らの反対で揺れた同空港は、計画から約30年を経てようやく建設に動きだした。
[時事通信社:2005年12月19日 18時10分]
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