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2006.01.02

【山形】風による被害は線路の周辺でも

東日本旅客鉄道の羽越本線で起きた脱線事故は大型の積乱雲が引き起こす破壊的な突風によるものという見方が強まってきました。その風速は列車が耐えられる風速の限界である35m/秒を大きく超える40m/秒以上だったようです。時速にすると140kmを超える風の壁が列車に衝突したことになります。主たる事故原因がこの破壊的な突風によるものとすれば、今後鉄道会社側には航空業界並の風対策の導入を真剣に考えていただきたいところです。鉄道のみならず今は風による大事故の例がない(らしい)高速道路などでも導入して損はないように思えます。
以下に積乱雲による風の発生状況を手短にまとめた1日付け毎日新聞オンライン版の記事と線路の周りではどんな状況であったかをもまとめた2日付け産経新聞オンライン版(共同通信配信)の記事とを抄録しておきます。

まず毎日新聞の記事です。

山形特急転覆:脱線時にダウンバーストもたらす大型積乱雲

羽越線特急「いなほ14号」の脱線時、現場上空に破壊的な気流「ダウンバースト」をもたらす大型の積乱雲が発生していたことが山形地方気象台酒田測候所の観測で分かった。いなほ14号の車両が走行できる限界風速は35メートルとされるが、列車を転覆させた横風は40メートル以上とみられ、測候所もダウンバーストによる突風との見方を強めている。
同測候所によると、事故発生時と重なる12月25日午後7時10〜20分ごろ、寒冷前線の通過に伴って秋田県南部から佐渡島にかけ線状に並んだ積乱雲が東へ移動していた。高さは6000〜8000メートルで、通常の約3000メートルよりかなり高い位置にあった。積乱雲は高度が増すと雲が水平方向にも発達し、下降気流が起きた場合も強力になるという。
同測候所は「冬場でこの高さまで発達する雲はあまり見られない。かなり勢力の強い積乱雲で、ダウンバーストが発生した可能性は十分にある」と話している。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べなどによると、いなほ14号は第2最上川橋梁を通過後、右側から吹いた突風にあおられ、浮き上がるように脱線した。ダウンバーストは積乱雲の底から吹き出す下降気流で、地面にぶつかると水平方向へ破壊的に広がって建物などを倒す。【山根真紀、辻本貴洋、佐藤薫】
毎日新聞 2006年1月1日 3時00分

続いて産経新聞の記事です。

約8キロの直線上で強風被害 上空に積乱雲、竜巻発生か

山形県庄内町の特急脱線転覆事故で、現場を含む約8キロの直線上で防雪柵が折れて飛ばされたり、砂防林がなぎ倒されたりしていたことが2日、分かった。
当時現場上空では真夏並の積乱雲が発達。事故が起きた時間帯に直線上にある家の住民が「竜巻のようだった」と証言しており、山形県警国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、竜巻が西から東に線路を横切った際に特急が通過、転覆につながった可能性もあるとみて調べている。
現場付近から南西約8キロの砂防林ではクロマツが根本からなぎ倒され、林から約3キロのコンビニでは25日午後7時10分ごろ、道路反対側の防雪柵の一部が折れて店の入り口を直撃した。
従業員は「ゴーッという地鳴りがしたかと思うと、入り口のガラスが割れた。その後は何もなかったように静かになった」と話す。
コンビニから約5キロで線路脇の小屋は吹き飛ばされたように倒壊し、午後7時15分ごろには線路を挟んで約300メートルの集落では屋根瓦などが飛んだ。4カ所はほぼ直線に並んでおり、直線上から大きく外れた場所で被害は出ていない
集落の住民は「家が大きく揺れた。以前、竜巻に遭遇し職場の屋根が飛ばされたことがあるが、その時と同じ感じで、すぐに竜巻だと思った」と話している。
事故は午後7時14分。特急は直線と線路が交わる点から約100メートル先で転覆した。運転士は西からの風で東側に傾き脱線したと証言している。
酒田測候所によると、事故当時は真夏並の積乱雲が上空にあり、上昇気流と下降気流が混ざり合いながら発達。竜巻が起きる条件がそろっていた。(共同)
(01/02 19:05)

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受信: 2006.01.03 02:08

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