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2005.10.03

【汽車】寝台特急が消えていく

寝台特急あかつき

先月30日をもって、関西と宮崎方面を結んでいた寝台特急が一本、姿を消しました。
後に掲げる新聞記事では新幹線や飛行機に利用客が移ったためと報じていますが、わしは列車設備の劣化が最大要因の一つではないかと思います。個室寝台が増えてきたとはいえ、主流はカーテン一枚だけで眠る空間を仕切る開放型の二段ベッドが並ぶB寝台車です。車内販売も食堂車も、TVやラジオさえないのにビジネスホテルより割高な6300円という料金。それにもちろん特急料金と運賃が加わります。浮世離れした料金設定ですね。九州と関西を割引で往復出来るきっぷもあるのですが、大きく宣伝されることがないので知らない利用者がほとんどでしょう。
乗ってもらえる方策は様々に出てくるとは思いますが、難しいことに頭をひねるよりも効率よく新幹線+電車特急で手早く稼ぐほうが鉄道会社にとっては楽ですよね。乗客にしてもすぐ乗れてすぐ降りられる列車のほうが簡便で良い。大体、鉄道ファンを自任する人でさえ好んで寝台特急に乗る人は回りを見てもかなり少ないです。わし自身乗らない。だから乗らないであろう理由は推定できても、廃止するなとかもっと設備に金をかけて豪華で立派な列車を走らせろとは決して言えないのです。心情的には残して欲しいけれど、列車は観賞用ではない。(※)日本に推定200万人いるという鉄道ファン(※)は廃止となるとあれこれ喧しいけれど、多くの人は写真は撮るけれど乗らないし乗ってこなかったのだから致し方なし。基金でも作ってファン200万人が一人年間3000円払えば60億円。彗星の一本くらい残せそうです。
夢物語はさておいて、乗る側としてこれ以上廃止を望まないのならば残った「あかつき」と「なは」になるべく乗った上で「利用者としての声」を伝えるべきだと思います。
(※)民主党の前原氏が鉄道ファンであることから、先の衆院選をきっかけに政策次第では鉄道ファン200万票の獲得も夢ではないとTVなどで一時騒がれた。

寝台特急「あかつき/彗星」

彗星廃止の話題を産経新聞オンライン版(共同通信配信)の記事から以下に抄録しておきます。

寝台特急「彗星」に最後の別れ 南宮崎駅、37年の歴史に幕

10月のダイヤ改正で寝台特急「彗星」が37年の歴史に幕を下ろすことになり、京都行き最終列車が30日夕、南宮崎駅を出発。別れを惜しむ鉄道ファンら約250人が見送った。
駅員が発車を知らせる笛を吹くと、ファンらは一斉にカメラのシャッターを切り、動きだした列車を追い掛けてホームを走り「バイバイ」と手を振る子どももいた。
乗務する板井秀生車掌(54)は「駅から次の停車駅までが長く、お客さんと話す機会が多かった。楽しい乗務体験だっただけに寂しいが、時代の流れかな」と話した。
JR九州によると、「彗星」は1968年、宮崎―新大阪を結ぶ寝台特急として登場。宮崎が新婚旅行ブームに沸いた当時は多くの客を運んだが、近年は飛行機や新幹線に押され、利用客が低迷。2000年からは、南宮崎―京都を毎日上下各1本運行していた。(共同)
(09/30 20:20)

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コメント

こんにちは。TBをいただきありがとうございます。
この「彗星」の場合、飛行機や新幹線だけでなくフェリーとも競合していたのが効いたんだと私は思います。
何はともあれ夜行バスの運賃も路線によっては値崩れしまくってますから、JRは今この時代に寝台特急を利用してもらえる付加価値として何をどう付けるか考えないといけないわけですが、・・・彼らも民間会社ですからねぇ今は。

投稿: Kinoppi☆ | 2005.10.04 05:47

Kinoppi☆さん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、フェリーや夜行バスも大敵ですね。あるバス路線では補助席とはいえ2100円で乗れる場合も出てくるとか(笑)。
バスの2000円台の値段は悪乗りじみているにしても、B寝台車のあの設備であの値段ではいくら金持ちでも乗る気が失せますね。最低でも何らかの供食の便は図って欲しいところです。

投稿: うえの | 2005.10.04 10:50

ご主人! 先月、日豊線を南下中 この彗星と交換しましたが、案の定車内は鉄人だらけでした。

 サービスは低下しているのに運賃料金は変えないという お役所的というかあぐらをかいているようでは、ほとんどの寝台特急はやがて消え失せると思います。

投稿: ゆ爺 | 2005.10.05 23:45

ゆ爺さん、コメントありがとうございます。
ご指摘おっしゃるとおりです。ボロい、遅い、高い、食えないと悪条件が揃っているとなればお先真っ暗です。
東日本ではごろんとシートという画期的な寝台車を開発(笑)しましたが、乗車率はどうなんでしょうね。

投稿: うえの | 2005.10.06 09:00

to Kinoppi☆さん、ゆ爺さん、うえのさん

皆さんも書かれていることですが、もっと早い時期に何らかの手を打っていればここまで悲惨な状態にはならなかったような気はしますね。あの設備であの値段だと、いくら鉄道好きの私でも進んで乗ろうという気は起きなくなりますから…。
もし残そうという気が少しでもあるならば、今の中途半端な状態を早々に取りやめて、「乗りたい!」と思わせる素晴らしい車両、設備を登場させてほしいものですね。

投稿: 佐野@流浪人 | 2005.10.10 15:02

佐野@流浪人さん、コメントありがとうございます。
かなり古い客車が現役という事情もあって、ぴしっとした雰囲気が感じられないのが衰退の一因かも知れませんね。
関西の私鉄は年代ものの車でも綺麗に塗装して走らせていますが、寝台列車などは剥がれた塗装を上塗りして厚化粧化して見るからにみすぼらしいのが散見されます。
飛行機や高速バスで色褪せたり剥がれ落ちたりした塗装のものが果たしてどれほどあるでしょうか。
営業マンが破れかぶれの普段着でお客様と商談に臨むようなものです。
たとえ20年、30年と経過した車でも見栄えする外観であれば乗るときの気持ちが違いますよね。

投稿: うえの | 2005.10.10 19:14

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受信: 2005.10.06 03:04

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