猥褻警官による盗撮天国、神奈川県警警察官による不祥事の続報が入っています。
罪を犯しても『依願退職』で退職金がもらえるなんて素晴らしいご身分で。まさかとは思いますが、県警の口ききで再就職まで決まっているという筋書きがあったとしたら・・・。
しかし、よくぞこれだけの盗撮魔を集めたものです。この際、クズの採用を決めた奴の面も見たいですな。
@niftyに配信の読売新聞記事。
神奈川県警、盗撮警官に退職金1080万円(読売新聞)
警察官2人による盗撮が新たにわかった神奈川県警で、乗用車内をビデオカメラで盗撮して、処分を受け依願退職した県警公安3課の警部補(43)に退職金約1080万円が支払われていたことが2日、わかった。
これまでに盗撮が発覚した5人は、減給などの処分を受けたうえ、依願退職しているが、刑事処分が決まっていない1人を除く4人に、総額で約1500万円退職金を支払っていた。
県警によると、武蔵小杉駅(川崎市中原区)で6月、女子高生のスカートの中をカメラ付き携帯で盗撮しようとして取り押さえられた中原署の20歳代の巡査長には約44万円が支払われ、昨年11月、戸塚駅(横浜市戸塚区)で女子高生の後ろからカメラ付き携帯で盗撮しようとして、女子高生に交番に突き出された鶴見署の巡査部長(31)には約330万円が支払われた。
電車内や駅などで12人を盗撮した第1機動隊所属の巡査長(27)の退職金は約45万円だった。
一方、横浜駅(横浜市西区)で今年4月に盗撮して取り押さえられた横須賀署の巡査長(36)は、県迷惑防止条例違反容疑で書類送検され、刑事処分は決まっていないが、退職金は計算上、約490万円になるという。
[読売新聞社:2005年07月02日 13時46分]
@niftyに配信の時事通信記事。
2警察官また盗撮行為=処分公表せず−神奈川県警(時事通信)
警察官による盗撮が3件発覚した神奈川県警で、新たに2人の警察官が盗撮し、処分されていたことが2日、分かった。うち1人は12件の盗撮をしていた。いずれも公表されず、退職金も支払われた。
[時事通信社:2005年07月02日 14時10分]
破れ窓理論の考え方からも、軽い気持ちでまずは行なわれる盗撮をしっかり取り締まらないと、もっと悪質な性犯罪へと進みかねません。性犯罪に対する取り組みを神奈川県警様は次のようにサイトで表明なさっているのですが・・・。
被害者の精神的ダメージが最も大きい性犯罪、そのため多くの被害者がその被害を訴えることができずに苦しんでいます。しかし、性犯罪という卑劣な行為に目をつぶるわけにはいきません。犯人を検挙し、その罪を償わせること、そして、被害者が一日も早く苦しみを乗り越え立ち直ってくださることを願って、警察も日夜頑張っています。
感想:隠蔽や穏便な処分に頑張るのはもう結構ですから、身内のクズ警官を厳しく罰してくれ。
上記記事のもう少し詳しいのを追録(7/3追記)
読売新聞オンライン版から抄録。
神奈川県警、2警官の盗撮また公表せず
警察官による盗撮が3件続けて発覚した神奈川県警で、新たに2人の警察官が盗撮し、処分されていたことが1日、分かった。うち1人は12人もの盗撮を認めていたが、県警は「いずれも公表する事案ではない。厳しく対応したつもりだ」としている。
県警によると、第1機動隊所属の巡査長(26)は2002年11月から04年4月にかけ、小田急小田原線の伊勢原駅の上りエスカレーターや、電車内で女子高生など12人のスカートの中を盗撮した。昨年4月24日、デジタルカメラを持って都内をうろついているところを警視庁の警察官に職務質問され、過去の盗撮行為を告白。デジタルカメラと、画像21枚が入ったCDを県警に任意提出した。
しかし、県警は被害者の特定ができないとして逮捕せず、昨年6月、減給処分にして、横浜地検に県迷惑防止条例違反容疑で書類送検。巡査長は依願退職し、起訴猶予となった。
また、県警本部公安3課の警部補(42)は昨年4月7日深夜、横須賀市内の路上に止めた乗用車内での男女の性的行為をビデオカメラで盗撮した。別の場所でも写そうと市内の公園をうろついていたところ、警察官の職務質問を受け、盗撮を認めた。県警は、軽犯罪法の「羞恥心をあおる行為」や、同条例にも該当しないとして、立件を見送った。同月30日、本部長訓戒の処分を受け、翌月6日に依願退職したという。
(2005年7月2日3時7分 読売新聞)
感想:『被害者の特定ができない』『軽犯罪法の「羞恥心をあおる行為」や県迷惑防止条例にも該当しない』→身内を庇うため捜査しません。もちろん法律の解釈もこちらの自由です。お前らがとやかく言うなということでしょうか。12人の女性を盗撮していた機動隊のエロ巡査長はその期間が1年以上にわたっているのだから、出来心ではあるまい。つまり悪質と考えられる。
これで書類送検されても起訴猶予。不起訴ではないけれど、再度あれこれ詮索されることはまずないでしょう。なによりも上が法律の解釈を曲げてまで庇ってくれるなんて、民間企業では望めないことです。罪人にならずに済むなんてまさに盗撮天国。
もし、神奈川県警の警官ではないわしが街角でスナップ写真でも撮ってて何かのはずみで盗撮と疑われたら、痴漢冤罪事件同様、すぐさま逮捕されて名前も住所も出されて言い分も聞いてもらえず送検され立件され刑が言い渡されマスゴミの餌食となり犯罪者として暗い人生のまま一生を終わるのだろうな。冤罪の証明には時間も金もかかるし・・・。でも、神奈川県で警官をやっていればこんな恥ずかしい罪を実際に犯していても被害者そっちのけで穏便に済ませてもらえる。ありがたい。
■他メディアの報道
▼【朝日】2警官が計13回盗撮し依願退職 神奈川県警公表せず
▼【毎日】警官盗撮:また2人懲戒処分 神奈川県警、公表せず
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